腰痛とは?。
腰痛(ようつう)とは、腰(こし)のところに疼き、発赤などを感ずる様を指し示す一般的に使用される用語。
NO.2
世界の腰痛事情。
国・地域によって、学会の方策、文化や生活様式やしきたりが違っても、腰の疼痛の発症の頻度はおおよそ一定である。
世界保健機構WHOの資料では、以下のように記載されている。
「腰の疼痛の発症の頻度や有病割合はそれぞれの国のあらゆる場所でほぼ一定です。
腰部の病気は、各国で仕事を休む理由のナンバー1」。
NO.3
姿勢による腰痛の予防。
腰(こし)の病気の症状の原因は、日常の姿勢に起因するとの1976年のナッケムソンの提言以後、欧州では就労中・家事などの予防が行われている。
NO.4
急性腰痛のガイドラインんでは…。
2004年の欧州ヨーロッパ委員会の腰の疼痛診療ガイドラインによれば、欧州における腰の疾患の生涯発症する割合は84%で、有病割合は23%になります。
NO.5
米国での腰痛事情。
米国アメリカでは、多くのクランケの腰部(ようぶ)の病気は、原因を定めることのできない原因不明の腰痛のようです。
この問題について、ナッケムソンは明確な学会の問題点を示唆されています。
アメリカでは腰部(ようぶ)の痛みになった為に12ヶ月間に日本円に換算して1000億円以上が無駄に使われているとされています。
NO.6
日本の腰痛事情。
日本の患者においても腰部(ようぶ)の疾患が自覚症状のある患者の比率でトップ(最多の症状)であり、日本人の8割以上が一生涯において腰部の疼痛を経験しています。
多くの人は腰(こし)の疾病を訴えてもエックス線やMRI診断で病変部位が診付けられない場合も珍しくありません。
病原がある場合もその病変が腰部(ようぶ)の疾患の要因でない場合もあり、腰部の疼痛の人の80%は病変箇所の、特定されない(原因を特定できない腰痛)。
NO.7
筋骨格系の腰痛と、それ以外の腰痛の割合。
腰(こし)の症状中、骨折、感染症、がん、変性疾患など、診断の特定できるものは15パーセントほどであり、あとの85パーセント程度は、腰痛の原因の決められない非特異的腰痛である。
エックス線やMRI損傷部位が見付かったとしても、その所見が即腰部(ようぶ)の症状の原因だとはかぎらない。
NO.8
高齢者の腰痛
椎間板の病変や脊柱管狭窄は、高齢の方には非常にありふれていて、CTやMRIでは、おおかたの老人には認められるが、大抵のケースでは、それは腰痛(ようつう)の要因ではありません。
そのことは、時々外科手術をする根拠にされるが、その手術が成功して最終的に腰の疾病が改善されることはまれにしかない。
NO.9
緊張性腰痛(筋肉を原因とした、筋筋膜性腰痛)。
筋肉などに過度な力がかかることで、筋肉が緊張するために起きる腰部(ようぶ)の痛みである。
限度を超えたストレスを加えると、交感神経は常に優位になり興奮し緊張をしいられ、他の筋肉も力が入る。
その結果バランスを調節しようと腰の筋繊維ストレスが増大し、腰痛が起こる。
NO.10
慢性腰痛。
腰部の疾病が、3ヶ月以上持続する時、慢性腰痛と言われます。
不安や精神的なストレスなどのメンタル因子のかかわりが大きい。
突発的な腰部の疼痛から慢性の腰痛への変化は、しばしばイアトロジェニックである。
NO.11
イアトロジェニック病って?。
米国の死因の3大要因1つにイアトロジェニック病というものがあります。
1位は心臓の病気2位は悪性新生物そして3位がイアトロジェニック病だそうです。
イアトロジェニック病というのは簡単に言いますと、医者により引き起こされた死。
医療ミスや薬、手術などが原因となる死のことです。
NO.12
危険な腰痛。
緊急性の高い腰痛の種類には、死亡する危険性の高い腹部大動脈瘤に加え大動脈解離、状況によっては致死性になる腎梗塞、急性膵炎、排尿と排便が難しくなる場合もある馬尾症候群などが考えられる。
注意を必要とする腰痛としては、結核性脊椎炎、化膿性脊椎炎椎間板炎などの脊椎感染症や、多発性骨髄腫やがんの骨転移などの悪性新生物の骨病変がある。
NO.13
非特異的腰痛を来たしやすい要因。
メンタル的要因(仕事場での不満、不安、ストレス、抑うつ)。
太りすぎ(BMI)。
妊娠後期(産後腰痛は軽減する)。
腰に負担のかかる職業(重い物を運ぶ介護タクシーやトラックの運転手)。
運動不足。
腰痛の男女差は、あまりない。
脚長差は、ほとんどの場合腰痛の原因にならない。
NO.14
欧州の腰痛のガイドラインによれば…。
ヨーロッパでのガイドラインでは、腰痛は、疾病でなく、症状であると言及している。
腰痛の原因は、腰部に過剰な負担のかかる動作による椎間板・神経・腰椎などの障害、悪性新生物などの特異的疾患による障害、の2つである。